カナダで働いてたITスタートアップはこんな感じ!
みなさんこんにちは!
バンクーバーのストレッチマンこと、ヒデトです!
心身共に癒しを与えてくれるストレッチは筋トレと同じ、もしくはそれ以上の価値があります。あなどるなかれ。
今回はFrog Advent Calendar 2018の4日目の記事として投稿しております。
chan_gamiさんが書いた3日目の記事「バンクーバーの In-House Engineer として技術選定や採用活動をする際の判断基準と思うこと」では、In-House Engineerの魅力と共に具体的な業務内容が書かれています。一括りにエンジニアと言っても、色んなタイプのものがあるんですねえ。
さて今回の記事では、1年と半年ほど働いていたバンクーバーのスタートアップの会社の話をしましょう。退職エントリーもそのうち書きます。たぶん!
最近は開発をすることよりも、カナダで活躍したいエンジニアやデザイナーなどをサポートする事が多いのですが、相談を受けていている中で多くの人が思っていること。それは「カナダで技術者として働くってどんな感じ?」ということです。確かに僕もバンクーバーに渡航してきた時はそうでした。日本でのIT業界経験もまったくなかったのでより想像がつかなかったのを覚えています。
この記事を読んでもらえれば、
「バンクーバーの会社で働くってこんな感じか!」
というイメージが少しは湧くと思います。ただ、会社によって特徴はかなり違うのでご参考程度にどうぞ。
細かい部分はまた他の記事にて書いていきますので乞うご期待!
それではかるーくやっていきましょう!
会社の概要
いわゆるスタートアップと呼ばれるタイプの会社で、僕が入社した時は法人登記してから3ヶ月ほどの若さピチピチな会社でした。
会社の設立の経緯としては、社長(台湾系カナダ人の女性)が個人で1年ほど活動していたところ、事業拡大のためにもう一人のエンジニアが加わり、2人で会社として立ち上げたそうです。
そして、その2人のファウンダーの次の社員として採用されたのが僕です。僕の入社後3ヶ月ほどはこの3人で働いていました。
その後は他の従業員が採用されたり、そして、その人がクビになったり(?!)、紆余曲折ありながら社員の数は6人+インターンシップ2人の計8人の時もありました。ファウンダー2人+僕の3人で仕事をしていた時と比べると賑やかです。会社の成長を内側から見れたのはとても良い経験です。ミーティングで会社の方針に口出しできたりなど広い範囲で会社に関わることが出来たのは小さい会社ならではです。
若い会社なので試行錯誤が多く、僕が在籍していた1年半という短い間でも多くの変化がありました。社内制度、社内ツール、人材、プロダクトなど。とにかく変化が激しかったです。社員の平均年齢も約30歳、みんな若かったので全体的に変化を好んでいたのでしょう。
ちなみに、会社の雰囲気はこんな感じです。
みんなの席
自分の席
ヒデトのヨガスペース(みんなのリラックススペース)
会社が開発していたもの
Ruby on Railsで独自のEコマースCMSを作っていました。「カナダでオンラインショップを始めたい中華系の人たち」が会社のターゲットクライアントでした。中国本土での支払い方法として主流になっているWeChat PayやAlipayを使えるEコマースサービスが北米ではあまりないが、市場にニーズはあるんでじゃないか、ということで開発していました。
ただ、スタートアップのアーリーステージで資金もそこまで豊富ではなかったこともあり、EコマースCMSの開発の傍ら、WordPressでのWeb制作受注やモバイルアプリ受注制作も行っていました。
他にもプリンティングマシンと連携させた美容院の予約システムを作るなど、ハードウェアも絡めた案件もありました。会社として色んなことをやっていました。
会社でヒデトがやっていたこと
Front-End Developerとして採用されてました。
入社して1日目に書類関係や環境開発を終わらせ、2日目から「このバグ直せる?」って感じですぐに仕事は始まりました。
業務内容は、EコマースCMSのバックエンドがRuby on Railsで作られていたので、その上に乗っているHTML(Slim), CSS, JavaScriptを使ってUIを作ったり、JavaScriptでちょっとした機能を作ることが多かったです。
WordPress案件では、PHPを書いてテーマ開発や独自のプラグインを作ったり修正したりしてました。他にもRuby on Railsのちょっとしたバグ直しをやったり、デザイン系の仕事をちょっとやったり。社長がお休みの時はクライアントからの電話対応をやった時もありました。いま改めて考えてみると広い業務内容だったなと思います。
業務範囲が広すぎて途方に暮れることもありましが、総じてとても良い経験ができました。
会社で採用していた言語やツール
会社で使っていた言語やツールを紹介します。
会社で採用していた言語やフレームワーク
・Ruby
・Ruby on Rails
・PHP
・WordPress
・Ionic
・React Native
僕はIonicとReact Nativeの開発には関わっていませんでした。リードデベロッパーは「起きてる時間は常にコード書いてる」ような猛者だったので、モバイルアプリを一人でガンガン開発してました。ファウンダー兼リードデベロッパーだったので大きなプレッシャーを感じているようでもありました。
デザイン&プロトタイプツール
・Photoshop
・Sketch
・Adobe XD
・Zepline
・InVision
・InVision Studio
デザイン系のツールも会社として色んな物を試しました。「このプロジェクトはどのデザインツールで作ったっけ?」となる事が多くやりづらい事がありました。
フロントエンドとしてはなるべくデザイナーがやり易い環境を尊重するようにしていたので「いろんなツール使いすぎて分かりにくいよ」とだけ伝えておきました。
タスク管理ツール
・Trello(入社時)
・Asana(退職時)
・もう一個使ったものがあったけど忘れました
プロジェクトマネジャーが理想を追い求めた結果、1年半の間にタスク管理ツール3種類を渡り歩きました。
開発手法
・スクラム開発手法
アジャイル開発手法の一種ですね。よくウォーターフォール開発手法と対比されることが多いです。毎朝5分の簡単なミーティングを行ったり、1タームを2週間などに分けて進捗を確認しながら進めます。
コミュニケーションをよく取り「チームみんなで開発しようぜ!」という意識のもとでこの手法が採用されていました。
一緒に働いていた人たち
・台湾系カナダ人
・韓国系アメリカ人
・日本人
・中国人
・エリトリア人(スーダンやエチオピアの近くの国)
・ドイツ系カナダ人(たぶん)
・ブラジル人(日系3世でもあった)
とても国際色が豊かな会社でした。会社の人材の流動が激しく、僕が働いていた1年半の間で何人も採用され、クビになる人も数人いました。(なぜ僕がクビにならなかったのかは不思議。)
会社のユニークなところ(前の職場に比べて)
・仕事中に昼寝してオッケー(眠いと効率上がらないでしょってことで)
・仕事中にヨガしてオッケー(リラックスするのにいいよね)
・昼休みはいつでも時でオッケー
・個人的に社長と週1回ジムに行く(一緒に就業開始時間にいつも遅れる)
僕が初めて社会人として働いた「在シアトル日本国総領事館」は日本の色がバチバチに出てる職場だったので、IT系&少人数の会社で働くことで驚くことが多かったです。「ちゃんとタスクを終わらせられるなら自分で考えて効率的にやってね!」って感じでした。ただパフォーマンスが悪かったりすると上記のように厳しい措置がありましたが。。。
おわり
カナダで働くイメージが少しは湧きましたでしょうか。冒頭でも書きましたが、会社によっても特徴が全然違うので色んな人のブログ読んだり話を聞くのが良いと思います。イメージが沸くとやる気も出るし、カナダで就職活動する時にも役に立つこと間違いない!
個人的にはこれかも色んな会社や環境で働きたいなーと思います。特にエンジニアなどの技術職の人はバンバン転職してガンガン経験してジャンジャン新ことを学んでいきましょう!
それではまたー。
Peacce!