海外就職のための英文履歴書&カバーレターの極意
こんちわっす!
バンクーバーのスタートアップでフロントエンドエンジニアやってます!ヒデトです!
私ごとですが、先日、バンクーバーの会社で働き始めて3ヶ月になり、無事に試用期間が終わりました。そして正式に正社員として会社に認められました!
いえーい!!!ぱちぱちぱち!
北米では良くあるこの試用期間なんですが、何かと言うと雇用主と被雇用者お互いにとっての「お試し期間」です。
この3ヶ月の試用期間中であれば、会社はいつでも理由なしに「こいつ雇ってみたけどクソだな」ってな感じでクビにして良いし、被雇用者も「この会社クソだな」って辞めて良いのです。
僕の場合は試用期間中に「こいつ最高だな!」ってお互いに思ったので引き続き働くことになりました。
いえーい!!!
さて、ここからが本題でございます。
この試用期間として採用されるまでにも紆余曲折がありました。
会社に「働かせてくれよー」って応募する際にとっても大事なものがあります。。。
そう、「筋肉」と「プロテイン」です!
そして次に大事なものが「英文履歴書」と「カバーレター」です!
「筋肉」と「プロテイン」に関してはみなさんお馴染みだと思うので、今回は「英文履歴書」と「カバーレター」にフォーカスしていきましょう。
僕は以前に3年ほどアメリカで働いており、その職場ではスタッフ採用に関わる仕事もしていていました。なので、実際にアメリカ人から提出された”生の”履歴書を300枚以上は見ています。採用側としてどんな履歴書が見やすいかを理解しています。
また、カナダでの就活時には自分が提出する側として50枚ほど提出しました。当時は僕の師匠にアドバイスを沢山いただき、大変感謝しておりますm(__)m
『やべ、そんな師匠がいないっす!』と叫んだそこのあなた!大丈夫です。
僕がこの記事で丁寧に解説していきます!
僕が実際にバンクーバーでの就活時に提出した「英文履歴書」と「カバーレター」も載せますので参考にしてみてください。
長い記事になりますが、本気の人は読んでみてください。
まずは、「英文履歴書」と「カバーレター」が何かを軽く見てみることにしましょう。
英文履歴書とカバーレターとは
北米で仕事を探す際に、この二つは必須です。これはウェブエンジニアでなくても、基本的にすべての職種、業種においても必須です。とっても大事!
英文履歴書とカバーレターが何かを簡単に言うと、
英文履歴書 = 経歴書
カバーレター = 志望動機書
どちらも日本のもとは書くべき内容が若干異なります。あとで解説しますね。
履歴書でもカバーレターでも必ず意識することは簡潔で読みやすく書くこと。求人している会社には何十、何百通の応募があるので一枚一枚じっくり見られることなどありません。本当に伝えたいことだけを書かないと、自分が伝えたいものが伝わらなくなります。
それでは細かく見てみましょう。
英文履歴書
ここで僕が言う英文履歴書とは北米(アメリカ、カナダ)で主流となっているものを書きます。北米での履歴書は日本のフォーマットとは異なる部分がいくつかあり、それも含め説明していきましょう。まずは僕の履歴書を見てみてください。
1. 日本の履歴書との違い
日本の履歴書に比べて書かなくて良いものがあります。以下が不要なものです。
- ・細かい住所(住んでる都市は書いた方がいい)
- ・顔写真
- ・性別
- ・扶養等の家族構成
顔写真はたまに載せてる人はいますが、基本的にいらないです。めちゃくちゃ可愛かったり、かっこよかったり自信満々の場合には載せると効果はあるかも知れませんがマイナスに取られることもあるでしょう。僕は自慢の広背筋を載せようかと思いましたが、友達に止められたのでやめました。載せたらもっと良い結果になってたかも!
2. フォーマット
日本の場合、フォーマットは会社によって決まっていたり、コンビニで履歴書を買えばフォーマットが決まってます。北米の場合はフォーマットは決まっていないので、自由に書来ましょう。参考にグーグルで「Resume」とか検索すればいくらでも例は見つかります。
デザイナーの人はめちゃくちゃカッコイイ履歴書を作ったりしてますね。履歴書からでもデザインのスキルをアピールできちゃいます。
また、日本みたいに手書きとか言うアホなことはしません。僕はアドビのイラストレーターで作成しPDFとして出力しました。一つ注意点ですが、PDFにした後にデータサイズを小さくしないと1MBとかバカみたいなデータサイズになることがあります。グーグルで「PDF compressor」とか検索すればデータ縮小できるサイトがみつかるはずです。
3. 全体の構造
構造を考える時に大事なのは「自分が何を一番アピールしたいか」です。僕の場合は、ポートフォリオを一番見て欲しかったので、名前のすぐ下にポートフォリオのリンクを置きました。また、このリンクをクリックするだけでページにジャンプできるようにAdobe Acrobat Proでジャンプを貼りました!
セクションの順番も自分が何を一番アピールしたいかによって変えましょう。僕は、ウェブデベロッパーとして働いた経歴がなかったのでExperienceは下に持ってきました。「1年間でこんなに沢山勉強したぞ!成長率半端ねえんだぞ!」ってのを見せたかったので、1年間で学んだSkillsを上に持ってきました。
4. セルフブランディング
これは軽視されがちですが、かなり大事です!北米では直属の上司になる人が面接をすることが多いので、その上司との性格が合うかどうかも採用ポイントになります。そりゃそうですよ、誰だって変なやつと働きたくないもん。
まずはテーマカラーを考えましょう。フロントエンドエンジニアの僕は「デザインやブランディングもちょっとは理解しますよ」ってのをアピールしようと思い、僕のポートフォリオサイトのテーマカラーと同じ色の青を使っています。
あと、自分のキャラを出してくのって大事です。僕は「素敵なコーヒーを飲みながらジャズを聞く」ってタイプよりも「アウトドア大好き!元気いっぱい!」って感じのキャラなので、What I Love (好きなもの)のセクションでハイキングとかワークアウト好きだよってアピールしてます。Objectivesでも「my athletic mind and physique」と言う言葉を使ってタフさをアピールしました。
しっかりセルブランディングをすることで記憶に残り「あの、元気そうなやついいんじゃないか」ってな感じで印象を与えられます。名前なんてなかなか覚えてもらいないですからね。
5. アピールしたいスキルだけ書く
スキルのセクションで、自分が学んだスキルを全て載せてはいけません。会社にアピールしたいスキルだけを載せましょう。
僕は学校でCやC++なんかの言語も勉強しましたが、実用レベルではないし、この言語で仕事したい訳でもありません。それに面接時にCについて質問されても答えられる自信もありません。
それに、無駄なスキルを書くと、アピールしたいスキルが埋もれてしまいます。無駄は省きましょう。
僕は、まだ自信がないけどもっと勉強していきたいスキルはThirsty to Learn More(もっと勉強しようと思っているもの)として書きました。
6. 会社によって履歴書を変える
僕は2つのタイプの会社に応募しました。ソフトウェア会社とデザインエージェンシーです。会社のタイプによって、履歴書のスキルの部分を若干変え、2種類用意しました。
持っているスキルは変えることができないので、会社のタイプによってThirsty to Learn Moreの部分を変え「あなたの会社で使うようなこんなスキルも積極的に勉強してるよ!」ということをアピールしました。
カバーレター
カバーレターは日本で言う志望動機書です。これも履歴書同様、フォーマットは決まっていません。基本的に書く内容としては「どうして会社に魅力を感じたか」と「会社にどんな付加価値を自分が与えられるか」です。
カバーレターは、応募方法によって提出方法を変えます。求人サイトから応募する場合は添付ファイルとしてPDFを送付したり、Eメールの場合は本文にコピペします。
僕のカバーレターはこんな感じです。
作成の際の注意点はこんな感じです。
1. 短く、簡潔に
2段落で十分です。長々と書いても読んでくれません。アピールしたいことを絞って書きましょう。一番大事なのはやはり連絡先なので上部に書きましょう。僕はポートフォリオもアピールポイントとしてたので上部に書きました。
2. セルフブランディング
カバーレターにもポートフォリオと履歴書と同じカラーを使っています。
3. テンプレートのまま出すな!
インターネット上のどっかで見つけたテンプレートをそのまま使用しないようにしましょう。採用側はカバーレターを何百通と見ているので、テンプレートのままの文章だとバレます。インターネットで探したものは参考にしつつ、自分で書きましょう。
4. 1、2行だけ企業によって変える
カバーレターの内容は基本的に同じです。ただ、応募先の会社によって、内容を少しだけ変えましょう。僕の場合は2段落目に最初の行や、アピールするスキルを若干変えました。
おわり
英文履歴書とカバーレターの書き方がわかってきたでしょうか。先ほども言ったように、簡潔で見やすいものを作るように心がけましょう。
一回作ってからも、「ここ変えた方がいいな」ってなところがあればバンバン改善して行きましょう。
そして、作成が終わったら行きたい会社にバンバン送りましょう!!
僕は運が良かったので50通ほど送ったところで仕事が見つかり終わりましたが、100通送るまではノンストップで送る予定でした。
みんなも100通送るまでは落ち込む必要ないです!ガンガンバンバン行きましょう!
少しでも参考になり、海外で活躍する日本人やウェブエンジニアが増えることを願っています!
それではまた!
Peace!