海外就職したければ恥をかけ!
みなさん、筋トレしてますか!!
バンクーバーでウェブの仕事をしたりプロテイン・ソムリエやってます、ヒデトです!
「カラダづくりとウェブの技術は一日にしてならず。」
なんてことを、かの孔子が言ったとか言ってないとか。
この金言を心に刻み本日も充実した日を過ごしている所存でございます。
そんなふざけたことを言っていたら2017年も12月になりました。ってことでアドベントカレンダーの時期ですね!
このアドベントカレンダーは、日本からのエンジニア、デザイナー、マーケター、パーソナルトレーナーの海外進出を応援してる集団であるFrog Creator Production Inc.が主催しているものです。そしてこちらはその4日目の記事です。
僕も例外なくこのFrog関係者に大変お世話になり、ウェブ系シロウト童貞から1年間専門学校に通い、そしてバンクーバーで就職することが出来ました。
現在はバンクーバーで働き始めてから半年ほどが経ちました!いえーい!
僕が当地で仕事探しをした際、運が良いことに2週間ほどで仕事を見つけることが出来ました。(履歴書は50件くらい送りました。)
ただ、その運を掴むこと出来たのは、1年間の修行中、心に決めやり続けていたことがあったからです。
それは、ガンガン恥をかくことです。
恥をかくって、例えばこんなこと。
「英語喋ってて発音が変で笑われたらどうしよ」
「エンジニアと話してて全然ウェブの知識がないのがバレてバカだと思われたらどうしよ」
「授業中に質問しまくって他の生徒からウザがられたらどうしよ」
「こんな華奢な体でジムに通ってて、プロテインシェイク頭からぶっかけられたらどうしよ」
こんなこと誰でも思ったりしますよね。
僕もそのうちの1人です。
恥をかくのは嫌だなあ。
プライドを傷つけられたら嫌だなあ。
って思っちゃいます。
だって、
「日本でいろんな場面でリーダーシップを発揮してきたし。」
「前の職場では部下もいたし、周りにも一目置かれる存在だったし。」
なんて昔のクソの役にも立たないくだらないプライドが、恥をかくことを避けさせたりします。
でも、カナダに来て新しいキャリアを築こうと思ったら、自分が日本ですごかったかなんて関係ないんです!
今の自分がカナダですごいかどうか。認められるか。が問題なわけです。
僕がバンクーバーでウェブ屋を目指し始めた時、
・カタコトな英語を喋れる
・ウェブのスキルは何もない
っていうただの鼻くそでした。
何も出来ませんでした。
ただの鼻くそがプライドなんか持ってる方がおかしいだろって話です。
そんな鼻くそだって分かっていても心の中で「恥をかきたくないよ〜」ってキイキイ鳴いてる時があります。
その時は自分にこう言い聞かせます。
「Fuck it! Just do it!」(「クソが!やりゃいいんだよ!」)
僕はこの言葉で勢いをつけて恥をかいてきました。
恥かいて泣きべそかいた分だけ成長できる!
それでは具体的にどんな恥をかいてきたかをここからお伝えします!
学校の授業でバカまるだしになる
僕はバンクーバーで専門学校に通っていました。
僕にとって初めてのプログラミングの授業は、先生の説明もほどほどにガンガンビュンビュンと進められていきます。
毎日が「やっべ全然スピードについていけねえ。どーしよ。」ってな感じで、授業の勢いについていけませんでした。
いつも授業のスライドはささーっとだけ見せられ、ガシガシと先生が1人でコード書いて「ついてこいや!!」てな感じで進められていました。
周りの生徒はプログラミング経験者ばかり。
僕はプログラミングのスキルが無いどころかタイピングもクソほど遅かったのです。(今も遅くて同僚にバカにされます。)
授業のスピードについていけないピンチの中で僕は魔法の言葉を見つけました。
「先生ちょっと待ッターーーー!まだ全然コード書けてねえッスーーーー!!」
僕はこう叫んで授業の流れをいつも止めてました。
そんな感じで毎日騒いでいるので、他のクラスメートから「わはははー」って笑われることもよくありました。
そんな時は「笑いを取れたし、自分のペースに持ち込めたし俺の勝ちだな」とニヤリとしていました。
また、そうやって騒ぐことで隣に座っていたプログラミング経験豊富なブラジル人のクラスメートがよく手助けしてくれるようになりました。
持つべき友達はプログラミングができる友達です。
ここでの教訓。
授業中はわからなければ騒べ。
叫べば周りが気にかけてくれるぞ!
知識が全くなくてもミートアップに参加する
バンクーバーに来た当初は「CSSってなんだっけ?」のレベル(今考えるとアホすぎ)だったんですが、その段階から現地のエンジニアが200人ほど集まるネットワーキング(みんなで立ち話をしてコネを作ったり情報交換する)のミートアップに参加しました。
エンジニアを本業で仕事してる人たちが集まる中で、僕は「まだ学校にも通ってないし何も知らないんです!」っていう状況だったのですが勇気を持って行ってみました。
そこで会う人たちとの最初の会話は決まってこんな感じ。
すごいっぽく見える人: 「君は仕事は何をしてるんだい?」
僕 : 「仕事してないよ!これから学校通うんだー」
すごいっぽく見える人: 「。。。。(きみ何しに来たの?って顔)」
おいこら!すごいやつか知らんがそんな顔すんじゃねえ!!!!
とっても悲しい気持ちになります。
でもそんな時は心の中で相手にこう言ってやるのです。
「お前も昔は鼻くそだったんだぞ?」
僕もめげずに、
「これからプログラミング勉強するんだ!何かアドバイスくれないかい?」
って伝えると、優しくアドバイスをくれる人が沢山いました。
エンジニアの人たちはいい人が多く、最後まで鼻くそを見るような目をしてくる人はそんなにいません!(たまにいます。)
当時はウェブやプログラミング関する知識がほとんどなかったので、もらったアドバイスをどれほど理解できていたかもわかりません。ただ、素敵な方々と話をすることが出来たのは嬉しかったです。(鼻くそみたいに見てくる奴もいます。)
そんな日のイベント後は、自分の英語力の無さ、自分の知識の無さ(あたり前だが)で心がズタズタになります。
帰り道の雨もいつもより強く感じます。
それでも恥をかきながらそのミートアップに参加したことで、自分のクソ加減を確認できたり、多方面から勉強方法のアドバイスをもらえたのは大きな成果でした。
ここでの教訓。
鼻くそにでも優しく人として扱ってくれるエンジニアは沢山いる!
ミートアップやLT会で発表する
人前で発表するのって、いつになっても勇気がいるものです。
そして必ず大成功で終わることはなく失敗や反省がいつもあるものです。(僕だけですか?)
また人前で発表するのって恥ずかしいし緊張しますよね?(僕だけですか?)
でも、それを乗り越えることで大きな成長を必ず得られます。
僕が以前に住んでいたフロッグハウス(エンジニアやデザイナーが住むコンセプトハウス)ではライトニング・トーク会(略してLT会。1人5分間の発表しあいっこをする。)が定期的に開催されており、毎回欠かさず参加し発表していました。
今でも初めて参加した時のことを覚えています。
その時は何もLTのことを知らずに、ただワイワイ話をするだけだと思っていました(ほんとアホ)。
なので何も準備せず、いざ自分の番が回ってきた時に何も話せることがありません。
焦りに焦りまくって脇の下は汗だくだくナイアガラの滝状態でした。今でもその時のことを鮮明に覚えています。
ただ、その恥や失敗から下調べや準備の大切さを学べました。
その後もLT会に何回も参加し練習を積みことで、現地のミートアップでも発表できる勇気をもらうことが出来ました。
LT会やミートアップで発表するということは、就活時の面接の練習であると言えると思います。
人前で発表をするということは、
・自分のこと
・自分がやったプロジェクトのこと
に関して、聞き取りやすく話し、分かりやすい説明で相手に伝えるということです。
そして最後に必ず質疑応答があります。
これは面接とほとんど同じです。
さらに面接の場合、相手は1人〜3人です。人前で発表するより緊張しません。
1年間、定期的に発表し続けたことで、面接時には全然緊張しませんでした。
ここでの教訓。
発表を繰り返することで、自分のことをうまく伝えられるようになり、面接で緊張しなくなる!
(自分のアホさ加減にも気づける!)
自分の作品や履歴書を見せまくる
自分が作ったものを人に見せるのって勇気がいります。周りに自慢できるようなスキルがあれば、人にどんどん見せて行きたいものですが、デザインやプログラミングを学びはじめのころはちょっと勇気がいります。
人に見せたら「そんだけ時間かけてこれだけしか作れないの?」ってバカにされそうじゃないですか。
ただ、人に見せることを前提にして作品を作っていくと手を抜くことが出来ないし、見せる対象の人を意識することで自然と「ターゲットユーザー」を作り出すことが出来ます。
また、デザインの知識がある人、プログラミングの知識がある人、何の知識もない人、学生、社会人、シロウト童貞いろんな立場の人に見せることで、異なった視点からのアドバイスや気づきをもらえます。
僕の場合、就活時のポートフォリオの裏テーマとして「親や日本の友達に見せてもすごいと思ってもらえるようなものを作る!」でした。
なのでIE11でもバグだ出ないように作り、ウェブやデザインの知識がない人が見ても手が込んでることが分かりやすいようにしました。
履歴書に関しても、いろんな立場の人に見せることで、「ここの英語間違ってね?」とか「このデザイン変じゃね?」という辛辣な意見をもらい、心に傷を負いながらもより良い履歴書を作れました。
このようにあらかじめ擦り傷をどんどん作って鍛錬しておけば、就活時に致命傷になって息絶えることをないでしょう。
ここでの教訓。
作品を人に見せ、恥をかきつづければ恥ではなくなる!
カフェやレストランの店員に無駄に絡む
英語上達のコツは話してなんぼ。失敗して恥かいてなんぼ。
ご存知の通りだと思います。
面接の時は基本的に「はじめまして」の人と話すわけで、カフェで「はじめまして」の関係である店員さんと話すのはとても良い練習になります。
僕がいつも使う手は、
「あなたはどのお茶(メニュー)が好き?俺はあなたのオススメを注文するよ!」
っていうフレーズです。
こう言うと、色々説明してくれ、それに対して質問したりしていると話が弾みます!
ガンガン話しかけて無料英会話を楽しもう!(チップ多めに払っちゃったりして無料じゃないけど。)
ここでの教訓。
可愛い店員さんだともっと話をしたくなる!!!!
おわり
みなさん日頃から恥かいてますか!!
ってことで、僕は今でもなるべく恥をかくように心がけています。
Frogアドベントカレンダー3日目の記事の中でセナさんはこう言っていました。
就職に成功する人は「家から出る人(人と会話する人)」であると。
僕はこれを続けていたことで就職できたのかなと思います。
もちろん、これに当てはまらない天才アタマキレキレな人もいます。
ただ、僕はバンクーバーに来た当初はウェブ初心者でただの鼻くそ野郎だったので、ウェブのスキルだけでは勝てないと思い、対人能力やコミュニケーション能力という根本的な部分を高める努力も同時に行うようにしていました。
僕のように初心者として留学し、いちから海外でキャリアを築こうと考えている人は、技術力だけでなく総合力を底上げしていくことで就職までの道が開けるのではないでしょうか。
そのためにはガンガン恥をかく姿勢で毎日を過ごすことを僕はオススメします。
それではみなさん、寒い日々が続きますので、筋トレ後30分以内のゴールデンタイムにはプロテインシェイクを欠かさぬようお気をつけください。
ではまた!
Peace!