僕がウェブ屋として海外で就職した時の3つのポイント
みなさん、こんにちは!
最近はアブローラーでバチバチに腹筋鍛えてます!ひでとです!
ちなみに、アブローラーってこれのこと。腹筋鍛えるために床をコロコロするローラーです。
いまは「30日間、毎日腹筋鍛えまるぜ!」って活動してます。
さて今回は手に持ったアブローラーは横に置いておきましょう!今日は日本のウェブ屋(ウェブ制作系の仕事をしてる人)に向けて、海外でウェブ屋として就職するために押さえるべき3つのポイントをお伝えします。もちろん、ウェブ屋以外の分野の技術職の人や、「海外の会社で働いてみたいなあ。」なんてぼんやり考えている人にも参考になるはずです。
僕はラッキーなことに、知識ゼロのままバンクーバーに来たけどどうにかなりました!
今回は主にアメリカとカナダでの経験を元に話しますが、基本的には日本以外の国で就職を考えているなら同じことが言えると思います。
まず、僕のバックグランドを簡単に説明すると、
1. フロントエンドデベロッパーとしてバンクーバーのスタートアップ系の会社に就職した
2. バンクーバーで専門学校に1年通う
3. バンクーバーに来るまではウェブやプログラミングの知識皆無(ITとは無縁)
4. 英語はぼちぼち喋れた(シアトルの領事館で3年間勤務あり)
って感じです。
英語は割と喋れましたが、一般的に言う所のビジネス英語レベルってくらいだと思います。
はじめに
日本と違ってカナダやアメリカでは新入社員を育てるなんて素敵な制度は無いので、新人でも会社に入れば研修もなく即戦力としてみなされます。会社内で戦っていく力、つまり高い「戦闘力」が入社時から必要なのです。ノーマル地球人の戦闘力じゃダメです。仕事の求人に100件応募してもアピールできるスキルが十分になければ一通も返事はないと思います。日本のような”やる気採用”って基本的に無いです。海外は新人に厳しい世界なんです。
※ここで言うスキルとは、ウェブ屋で言うと「JavaScriptの経験これだけあります」とか「この言語での開発経験がこんだけあります」とかってことです。
だが、しかーし!
もしあなたがいま日本で「ウェブ屋」として働いているとしたら、海外進出はそこまで難しく無いです。
だって、日本での経験が海外での戦闘力になるんですから!日本で働いてたら、戦闘力は100ぐらいはあるでしょう!(この数字に特に意味はありません。)ただ、日本での戦闘力がそっくりそのまま海外でも適用される訳ではありません。スキルの他にも戦闘力に影響を与えるファクターがあります。
海外では戦闘時(就活時)にどれだけ戦闘力を保っていられるかが大事なんです。それの戦闘力を保つには、ウェブのスキル以外に2つのことが大事です!
戦闘力内訳
さて、まずは戦闘力はどう計られるのか。この3つだと僕は思っています。
1. スキル(ウェブの技術)
2. 英語力
3. アピール力
スキルと英語力はまあご想像の通りだと思います。よく盲点になりがちなのが、3つ目の「アピール力」です。この「アピール力」を軽視してる、もしくは全然意識せずに就活して居る人が割と多く、それが原因で就職という結果に繋がってないと思うことがあります。
無理やり方程式にしてみます。↓
戦闘力 = スキル + 英語 + アピール力
もっと厳密に言うと
戦闘力 = スキル − 英語の苦手度 + アピール力
って感じになります。
おっと、「英語の苦手度」という言葉と「−」が現れました。さてどう言うことでしょう。
それじゃあ今から「スキル」「英語の苦手度」「アピール力」を一つづつ説明していきましょう。
1. スキル
もちろんこれが一番大事です。スキルが戦闘力の根源だということはお分かりになると思います。これがなければ、海外のIT技術者としては絶対雇われないです。もし、あなたが海外の会社では働こうと思うと、即日から戦力としてみなされます。逆に言うと、ものすごいIT系のスキルがあれば英語なんかちょっーとできれば仕事は見つかります。僕の友達の中国人でマイクロソフトで働いている奴がいるんですが、こいつの英語はまあ何言ってんだかわからないです。けど、ちゃんとマイクロソフトの正社員として、9時 – 5時、残業全くなし、年収は少なくとも1千万はかるーく超えてるわけですよ。ただ、こいつ英語はできないですがスキルはピカイチです。
日本でウェブ屋として経験があれば、基礎戦闘力はオッケーなはずです。ただ、日本で身につけたスキルがどれほど通用するかという部分は懸念事項です。僕がいるバンクーバーで言えば、ITスキル最先端のシリコンバレーと同じ西海岸に位置していることもあり、最新の技術を採用している会社が多い印象です。僕自身、日本のウェブ屋として働いたこと無いので聞いた話でしか無いですが、全然アップデートされてない技術やガラパゴスな技術を使っている会社で働いている人たちは要注意です。日本で身につけたスキルプラス、アップデートした技術を身につけることをオススメします。今はオンライン講座が充実しているので、英語の勉強も兼ねて英語で技術系の講座を受講するのが良いと思います。僕も英語でオンライン講座はいくつも受講しました。
僕が受けたことのあるオススメのオンライン講座
Treehouse(初心者〜中級者:$25)
Egghead(中級者:$40)
Udemy (あらゆるレベルで好きな講座だけ購入し受講可能。値段は講座によるが$25くらいが多い。)
CodeWars (アルゴリズムを学べる。いろんなプログラミング言語が選択可能。無料。)
2. 英語の苦手度
英語は、日本から出てしまえば一切武器にはなりません。これはもちろんご存知のことだと思います。「英語の苦手度」は採用の際に、どれだけ減点されるかのポイントになると言うことです。なので、先ほどの方程式で「 戦闘力 = スキル − 英語の苦手度 + アピール力 」と表現しました。例えば、僕のシチュエーションの場合、就職というカードを手に入れるには英語を完璧に喋れるカナダ人と戦わなければいけませんでした。想像してみると、英語力の有無でこのような反応の差が出て来ます。
僕が英語がかるくできるパターン
「あいつスキルあるけど英語イマイチだからどうしよっかなー。保留だな。」
英語がぜんっぜん喋れないパターン
「スキルあるけど英語下手くそで言ってるか分かんね!戦闘力5のただのゴミ。」
英語ができるパターン
「コイツ、スキルあるじゃん!英語でも一応コミュニケーション取れるし!戦闘力8000 以上じゃねえか!」
となるわけですよ!
実際、僕も会社に入って2日目からその時進行中のプロジェクトにガッツリ参加させられました。もちろん会社内では技術的なことからちょっとしたカナディアンジョークまで全て英語です。英語は共通のコミュニケーションツールとして当たり前のものとして使われます。カナダ以外の会社はどこもこんな感じのはずです。
英語は大事ですよ。ただ、「英語は加点要素ではなく、減点要素である。」と言うことを覚えておいてください。スキルがなければ元々の戦闘力が0なので、いくら英語が喋れても戦闘力0のままです。
3. アピール力
「アピール力」の重要さを軽視してる人が多いように思いますが、これはクッッッソ大事です!僕の周りのウェブ屋の人たちの中でも「英語が出来ればなー。」ってひたすら言ってる人が多いんですが、実はここのアピール力を疎かにしてる人が多いです。僕はこの部分はかなり力を入れたんで良い結果に繋がりました。また、英語力が不足してると感じてる人でも、うまく自己アピールできれば英語での減点もカバーできると思っています。
アピールの意識を高めなきゃいけないタイミングは3つあります。
1. 応募時
2. 面接中
3’ 面接後(技術テスト後)
順番に説明して行きましょう。
応募時
– ポートフォリオ
– Github
– 履歴書
– カバーレター(志望動機書)
上記のものをガッツリと作り込み、自分が強みだと言えるところはしっかり目立たせること。そして大事なのは”話を盛る”ことです。そうです”盛る”んです!ウソはダメですよ。ただ、小さなことでもアピールできると思ったことは「きらびやかに」「大ごとのように」書くんです!そうしないと他の応募者に埋もれてしまいます。他の応募も、大したことないことを「さぞすごいこと」のように主張しています。就活時は「謙虚」なんていう奥ゆかしさは捨てて、「自己アピールの文化」に身を起きましょう。
そして、とにかくアグレッシブに応募するということです。これは、以前に「就職には情報とアグレッシブさが大事だ!」って記事を書いたのでチェックしてみてください。一言でいうと「募集要項を満たしてなくてもガンガン応募しろ!」ってことです。
面接中
以下を意識するだけです。
- 笑顔
- すべて前向きな回答に繋げる
- 質問から自分のアピールに繋げる
笑顔はそのままですね。簡単です。絶対やりましょう。
面接中に「◯◯はできる?」と聞かれて、自分にはまだそのスキルがない場合でも「まだ出来ないけど、前から興味はあったし仕事で使うならガッツリ勉強したいと思ってる!◇◇はもう出来るから、◯◯にも応用できると思う!」ってな感じで答えましょう。あら不思議、力不足でマイナスだったのが「勉強する気マンマン!」で「◇◇はもうできる!」という、2つのプラスとして伝えることが出来るんです!
面接中は疑問があればいつでも質問すると良いです。また、面接の最後に必ず「他に何か最後に質問とかある?」と聞かれるので、この際に必ず伝え忘れたアピールポイントを質問形式にして伝えましょう。例えばあなたがワードプレスに詳しかったとしたら「おたくの会社はワードプレスの案件もあるんだよね?私のポートフォリオもワードプレスで作ったし、私はかなり会社に価値を提供出来ると思うんだよね!」と質問しながらさらっと自分を売り込むと良いです。
面接後(技術テスト後)
面接前に「よしゃー!面接で自分の良さを100%伝えるぞ!」と意気込んで臨んでも、時間制限もある面接では100%満足できた面接はありませんでした。その時に僕がやった戦法として、面接後に「ありがとう&ここ伝え忘れちゃった」の内容のEメールを出すことでした。「迷惑かな?やりすぎかな?」とか思ってしまうこともありましたが、Eメールなんて相手にとって一日の何十件と受け取るうちの一つなので、向こうが返信をめんどくさいと思ったら返信してこないだけなので大丈夫です。そんな心配よりも、改めて最後の一押しのアピールが出来るメリットの方が大きいはずです。
また、選考の最中に技術テストを受けることがあるんですが、僕が受けたテストでボロボロな結果なものがありました。おそらく20%ほどしか正解できなかったと思います。テスト直後は「完全に落ちたな。」状態でした。
ただ、ピンチはチャンス!ってことで家に帰った後に、覚えてる範囲のテストの内容をやり直し、改めて応募先の会社に提出しました。そして、その会社からは最終的に内定をもらい、今はその会社で働いています!
会社に入った後に「どうして僕が採用されたの?」と聞いたら、「しっかりテストをやり直して提出してきたのは君だけだったよ!提出後の点数は一番よかったからね!」と言われました。それを聞いた瞬間に僕も「よっしゃー!!」って思いました。
でも提出後の点数が一番よかったのは当然です。1時間のテストを家で3時間くらいかけて回答し提出したので点数が一番よかったのは当たり前なのですが、他の応募者は誰もテストのやり直しを提出していなかったので、他の応募者と大きな差別化をすることができました。でも、誰もやらなかったことに驚きでした。これくらい小さなことですが、しっかりとアピールすれば、目立つことができ就職出来るということなんですね。
おわり
僕もバンクーバーで専門学校に1年間通うまでは何もスキルの無い、「日本人にしては英語がちょっと上手いな」ぐらいなだけのヤツでした。会社からしてみたら「スキルもないし、英語もカナダ人に比べたらダメ。戦闘力0のただの◯ンカスか。」だったわけです。
また、北米では最初の仕事を探すのが最も難しいとよく言われます。でも、難しいって言っても、1年間ちゃんと勉強すれば仕事は絶対見つかりますよ。それは、スキル的にも英語的にもそうだと思います。ズベズベど素人の僕だって2週間で仕事を見つけられたので。なので、いま日本でウェブ屋をやってる人がバンクーバーで仕事を見つけようと思ったら僕より簡単に仕事を見つけられるはずです。もし日本で消耗してる人がいたら、ぜひ海外での就職を視野に入れることをおすすめします。
またの機会に、
– 面接の対策方法
– 履歴書、カバーレターの作りかた
– ポートフォリオの作りかた
– 仕事の探しかた
– 素人からの勉強の仕方
なんかを記事にしようと思ってますのでご期待ください。
それじゃまた!
Peace!